IT業界

SIer業界ってどんな仕事?独立系SIer企業で働いた経験からお答えします!

2020年4月25日

SIer

 

IT業界に挑戦したいけど、その中のSIer業界ってどういうとこなんだろう?
自分の能力に合っているかどうか、どんな仕事をしているか知りたい。。

 

IT業界と一口に言っても、その中の種類は様々です。

「SIer」業界IT業界の中の1つです。

 

本記事では、「SIer」業界が、

はてな

「どのような仕事をしているのか?」

「どのような人に向いているのか?」

について、実際に「SIer」業界で働いていた、わたしの実体験を交えてお話したいと思います。

 

自己紹介が遅れましたが、

わたしは大学卒業後、上場「SIer」企業に就職し、プログラマー、システムエンジニアとして

約10年間働いておりました。

「自社製品」&「自社完結型」の「SIer」企業でしたので、全システム工程を経験しております。

プロフィールの詳細はこちらです。

 

「SIer」業界を簡単に説明しますと、

「企業の課題を解決するシステムを提案&構築し、経営業績に貢献する業界」

であり、

 

その仕事に向いている人は、

「プログラミング能力の他、コミュニケーション能力に長けている人」

です!

 

内容の詳細や理由について、ご説明していきます!

SIerとは?

分析

まず「SIer」についてですが、「システムインテグレーター(System Integrator)」の略になります。

 

冒頭でお話した通り、

「システムを提供することで、クライアントの要求を満たすこと」

が仕事です。

クライアントは主に企業を相手とする「BtoB」ビジネス(Business to Businessの略、企業同士の商売)になります。(個人相手も稀に有り。)

 

「SIer」の中には、

  • 「外資系」
  • 「ユーザ系」
  • 「メーカー系」
  • 「独立系」

と分かれていますが、

サービス内容は基本的に変わりません。

顧客が競合することもあります。

それぞれ簡単に説明すると、以下のようになります。

SIerの種類 特徴
外資系 グローバルに事業を展開するSIer。

ブランド力、製品力があり実力主義。

Oracle、SAP、アクセンチュアなど。

ユーザ系 企業の社内情報システム部門から分離・独立したSIer。

親会社のシステムを構築する「内販」がメイン。

伊藤忠テクノソリューションズ、新日鉄住金ソリューションズなど。

メーカー系 ハードウェアを製造していたメーカーのソフトウェア部門が分離・独立したSIer。

ハードとソフトを一体としてサービス提供ができる。

富士通、NEC、日立など。

独立系 上記に属さないSIer。

親会社の縛りがなく、開発プロジェクトが多い。

大塚商会、日本ユニシス、オービックなど。

 

企業を選ぶ際は、あまり上記の括りに拘らない方が良いです。

選ぶ際は、この後ご説明する、

扱うシステムであったり、どの工程をメインとしてサービス提供しているかを理解して、

「自分を生かせる環境」であるか、「興味」があるかどうかで判断すると良いです。

 

IT業界には、「SIer」とは別に、

「インターネット・WEB業界」、「インフラ業界」、「ハードウェア業界」、その他ありますが、

本記事では割愛します。

SIer業界はどんなシステムを提供する?

モニター

「SIer」業界が提供するシステムは、どんなシステムなのでしょうか?

 

「会計システム」、「給与システム」、「製造販売システム」、「営業管理システム」など

提供するシステムは多岐にわたります。

ようは「顧客の悩みを解決するシステム」を提供することが仕事になりますので、

その種類は非常に多いです。

名前のついていないシステムを提供することもあるでしょう。

 

多岐にわたると言っても、「SIer」企業は、

「金融システム専門」、「会計システム専門」と言うように、

軸となるシステムを持っています。

そのシステムに興味があるかどうかが、「SIer」企業を選ぶ上で重要なポイントになると思います。

興味のある企業が、どのようなシステムを提供しているかどうか調べてみましょう!

 

ちなみにわたしが働いていた企業は、「会計」を中心として「販売製造」、「就業」、「金融」と様々でした。

SIer企業はパッケージ製品を取り扱うか?完全オーダーメイドか?

包装

ひと昔前の「SIer」業界では、顧客が要求したシステムをそのまま作って納品する

「完全オーダーメイド」

のシステムを提供することが主流でした。(「スクラッチ開発」とも言います。)

 

しかし現在は、企業が一般的に使用するシステムを

「パッケージ化」

してサービス提供することが一般的になってきました。(「標準ソリューション」とも言います。)

いわゆる「既製品」のシステムです。

 

システムは導入して「5~10年」経つと「システムリプレース」といって、

システムを新しく入れ替えます。

既存のシステムをそのまま使い続けてもいいのですが、

業務の内容が変わったり、法律が変わったり、保守の期限が到来したりと様々な理由で、

「使い続けること自体がリスク」になります。

 

何年かに1度そのリプレース時期が来るのですが、

その度に「完全オーダーメイド」のシステムにしてしまうと、

費用が掛かりすぎてしまいます。

 

そのため、「パッケージ」システムを導入する顧客が増えてきました。

「パッケージ」システムを使うと言っても、

「アドオン」「カスタマイズ」と言って、

必要な部分を新たに加えたり、変更したりして使う場合もあります。

 

1からシステムを作りたいのか、

それとも「パッケージ」システムを導入してみたいのか、

企業を選ぶ際のポイントになるかと思います。

SIer業界の仕事の流れ!

V字モデル

「SIer」業界ではどのような仕事の流れになっているのでしょうか?

「SIer」業界では「ウォーターフォール型」と呼ばれている仕事の流れに沿って、

プロジェクトを進めることが一般的です。

 

顧客からオーダーを受注した後に、

「要件定義」⇒「基本設計」⇒「詳細設計&開発」⇒「テスト」⇒「運用保守」

と順番に1つ1つ工程を進めていきます。

 

「ウォーターフォール型」と対比される「アジャイル開発」は、

機能毎に小さい規模で「要件定義」~「運用保守」を回していく手法になります。

 

ウォーターフォール型は「一気に作る」で、

アジャイル開発は「部分的に作る」が両者の違いです。

 

各工程について簡単に説明してきますが、

「SIer」業界は「多重下請け構造」になっていることが多く、

工程の一部しか携わらない企業もあります。

「どの工程の業務を行っているのか?」は企業を選ぶ際の重要なポイントです。

自分に合った業務を探して、企業を選ぶようにしましょう!

「要件定義」

「要件定義」では、SE(システムエンジニア)が顧客からシステムに必要な要件をヒアリングします。

そのヒアリングを基に、システム上でどのように実現するかを提案します。

プロジェクトの出発点となる工程ですので、いかに漏れなく要件を聞き出せるかがポイントです。

 

システム構築する能力も当然必要ですが、顧客と信頼関係を気付いたり、

悩みを聞きだしたりすることがメインとなるため、

「コミュニケーション能力」

が重要になります。

 

要件定義では、大手の「SIer」企業が担当することが多く、

その後の工程を別の企業が担当するといったことも多いです。

 

要件定義の詳細については、こちらの記事にまとめています。

システム開発における要件定義とは?要件定義書の中身や要件定義の進め方について

「基本設計」

「要件定義」や「基本設計」とまとめて「上流工程」と呼びます。

「基本設計」では、「要件定義」で決めた内容を基に、

実際のシステム上の「画面設計」や「画面の動き」、「各画面の繋がり」、「使い方」などを決めていきます。

 

要件定義と同様に、

「どのようにしたら使いやすいか?」

と顧客の立場に立って考えることが重要です。

 

また、基本設計工程で決めた内容でシステムが作られるため、

「システムの実現性」

があるかどうかが重要です。

コミュニケーション能力とともに、「システム構築」する能力、「丁寧さ」が求められます。

 

基本設計の詳細については、こちらの記事にまとめています。

システム開発における基本設計とは?基本設計書の成果物や進め方について

詳細設計・開発

「詳細設計・開発」工程では、「基本設計」で決めた内容を基に、

「プログラム」するための「詳細設計」を作成し、

その設計書を基に、実際に「プログラム」を作成します。

 

基本設計を行った企業がそのまま開発工程を担当する場合もありますが、

別の企業が開発工程を担当する場合もあります。

 

「プログラム」の知識はもちろん、

納期に間に合わせる「スピード」と、

正しくプログラムを動作させる「正確性」

が求められます。

テスト

一口に「テスト」工程と言っても、テストの段階が複数あります。

  • 詳細設計通りに動くかどうかの「単体テスト」
  • 基本設計通りに動くかどうかの「結合テスト」
  • 要件定義の要件を満たしているかどうかの「受入テスト」

と3段階に分かれていることが一般的です。

「単体テスト」と「結合テスト」は「SIer」企業側で担当しますが、

最後の「受入テスト」は顧客側が実際に行います。

 

単純作業も多く、人数が必要になる工程です。

また、「受入テスト」は顧客に「使い方」を説明したり、「サポート」する力も問われます。

この工程でも「コミュニケーション能力」は必須です!

運用保守

システムを納品した後、実際に顧客がシステムを使用することをサポートします。

質問や相談の回答をしたり、システムトラブルが起きればプログラム変更をしたり、データの修正をします。

(開発を担当していない場合は、開発企業に連絡をします。)

 

この工程には明確に終わりがありません。

これまでの工程がうまくいっているかどうかで、運用保守の負荷が決まります。

顧客とも長い付き合いになります。

問い合わせを受けた際のレスポンスの速さや丁寧さが、次回のリプレース発注に繋がるでしょう。

親身になって対応できるかどうかが、問われる工程です。

 

また、顧客の社内に常駐する場合もあります。

ずっと常駐するのではなく、システム稼働当初のみ常駐する場合もあります。

SIer業界はどんな人にオススメ?

会議

これまでお話してきたように、「SIer」の仕事には様々な工程があります。

全ての工程を担当する企業もありますし、要件定義だけ担当する企業もあります。

 

そしてどの工程でも

「コミュニケーション能力」

が必要です。

 

「コミュニケーション能力」がある人こそ、「SIer」業界向きだと思います。

「文系」、「理系」もあまり関係ありません。

事実わたしの元職場でも「文系」、「理系」関係なく活躍していました。

 

「プログラムを武器に生きていきたい!」という方にはあまりオススメできません。

また、開発工程のみ担当する「SIer」企業も、

働く環境や給与面が上流工程を担当する企業に左右されるため、オススメしません。

 

「SIer」業界では、上流工程を担当する人こそ重宝され、給料も高いです。

もちろん「できるプログラマー」も重宝されますが、「システムエンジニア」や「プロジェクトマネージャー」程ではありません。

 

「プログラマー」から「システムエンジニア」、そして「プロジェクトマネージャー」と

ステップアップしていきたい人こそオススメします!

 

プログラムを中心にやっていきたい方は、「SIer」業界というより、

「インターネット・WEB業界」の方へ挑戦することをオススメします!

WEB業界とは?IT業界におけるWEB業界の仕事内容を解説!

 

「能力が生かせること」

「興味があること」

「どのような道を進んでいきたいか」

を定めて、挑戦する場所を決めていきましょう!

 

システムエンジニアやプログラマーについての説明は、以下の記事にまとめています。

システムエンジニアとは?プログラマーとどう違う?SEの仕事内容を解説!

プログラマーとは?SEとプログラマー間の仕事内容も含めて解説!

まとめ

ここまでの話をまとめます。

まとめ

・「SIer」「システムを提供することで、クライアントの要求を満たすこと」が仕事

・「SIer」「外資系」、「ユーザ系」、「メーカー系」、「独立系」に分かれる

提供するシステムは様々、提供しているシステムで企業を選択するのもあり

・「オーダーシステム」から「パッケージシステム」を導入する企業が増えてきている

・「SIer」の仕事の流れは、
「要件定義」⇒「基本設計」⇒「詳細設計&開発」⇒「テスト」⇒「運用保守」

ウォーターフォール型は「一気に作る」、アジャイル開発は「部分的に作る」

・「SIer」「コミュニケーション能力」に長けている人にオススメ!

「プログラマー」として活躍したい場合は「インターネット・WEB業界」がオススメ!

 

わたしは「自社完結型のSIer企業」で働いていましたので、

各工程の「難しさ」、「やりがい」、「楽しさ」を経験することができました。

 

その中でも自分が生きたのは「開発工程」でした。

当時は、設計やプログラムで他の人に負ける気がしませんでした。

それくらい自分に合っていたのだと思います。

 

「上流工程」を担当した時期も、活躍できなかったわけではありませんが、

「開発工程」程ではありませんでした。

 

「上流工程」を担当すると、管理職と一緒に働くことがほとんどですが、

続けているうちに、

「あんまり管理職に興味ないな。。」

ということにも気づき、新しいスタートを切ることに決めました。

 

「SIer」業界の仕事は幅広いです。

自分の「人生観」「やりたい事」を探す場として働いてみるのも良いかもしれません。

企業同士のやり取りになりますので、ビジネススキルは確実につきます。

大手であれば給料に苦労することもないと思います。

 

あなたに合っているのは、どの工程でしょうか?

本記事を読んで、

「活躍できそう!」

と思ったかもしれませんし、

「やっぱり違うかもなぁ。。」

と思ったかもしれません。

 

ぜひ自分に合った仕事を見つけてください!

一度挑戦してみるのもアリですよ!

あなたが自分に合った場所で活躍できるように、応援してます!

 

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